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分析レポート

Analysis Report

人とくるまのテクノロジー展2009 ご講演内容

優良運転者の特性を探る
~常時記録型ドライブレコーダによる30ヶ月の経過分析~

佐賀大学大学院 医学系研究科
教授 博士(医学) 堀川 悦夫 様


 

運転行動を安全に科学的視点でとらえる手法は確立されていません。特に日常的な運転をデータで示す方法は稀です。日常運転を数値化し、教育への有効的に活用することは大いに期待されています。今回はSRを装着している企業様にご協力いただき、ご提供いただいた30か月分のデータの分析を独自に行いました。
※データ・テックとは、高齢者の運転特性について、共同で研究を行った関係あり。今回の分析は、研究者が全く独自に行い、その結果に関しては、何ら協議や調整などを行っておりません。

目的

常時記録型のドライブレコーダ(SR)を使い、プロドライバーの運転行動を長期的に 記録し、分析を行う

分析条件

対象
運送会社A(関東・西日本に営業拠点)の関東地区4営業所を選択(運転者数97名)
[運転状況]
(1)走行距離 長距離 約7000㎞/月・近距離 約3500㎞/月
(2)車種3~5t(50%)、5t以上(30%)、3t未満(20%)
(3)勤務平均 平均 4週6休
方法 
警察やトラック協会等の、表彰経歴のある運転者28名[優良運転者群]、表彰経歴のない運転者69名[通常運転者群]に分類

2群の属性(平均値)
優良運転者群 通常運転者群

(1)年齢

51.76歳

43.38歳

(2)勤続年数

28.48年

14.31年

(3)無事故年数

19.31年

8.84年

期間
2006年7月~ 2008年12月 30ヶ月の取得データ
装置
データ・テック社製 セイフティレコーダ(SR)

分析結果

  1. SR装着後から各項目12点を上回るなど、プロのドライバーとして運転技能の高さが見られる。
  2. 平均速度については、優良群は減少、通常群では減少していない。(図a)
  3. 5項目(ブレーキ、停止、ハンドル、右左折、スムーズ)の点数は、期間中、両群ともに上昇している。特に差が見られたのは、ハンドルとスムーズ。(図b、c)
  4. 両群ともに最も差があるのは、スムーズ得点であった。
  5. 各点数(ブレーキ、停止、ハンドル、右左折、スムーズ)と合計点数の6指標について、SR装着直後から30ヶ月にかけて優良群、通常群ともに点数が上昇し、運転行動がよりよい方向へ向上したといえる。

追加分析 ~運転者への適切なフィードバックの有効性~

データご提供企業にヒアリングをして明らかになったこと

  1. .運転者への適切なフィードバックの有効性
    ・運転者からの要望に応え、SRの点数が出る仕組みについて情報を提供した時期に顕著な伸びを得た(右グラフ赤破線部)
    ・また、得点を上げる方法として、「車間距離をとれ」、という具体的なアドバイスをした
    2.低得点者への多角的指導
    ・危険挙動発生時の社内ルール(説明・添乗指導の実施・映像による検討会の開催)
    3.インセンティブの供与の工夫
    ・総合得点上位者対象から車種別目標達成者全員への報酬に変更

考察

  • 優良運転者群は、通常運転者群よりもSRの点数が高く、日頃の運転から常に優良な運転をしていた群であることが裏付けられている。
  • また優良群は、SRを装着後も得点を上昇させている。向上心の高さを感じる。
  • 日常運転を記録するセイフティレコーダ(SR)によって、優良群の特性も客観的に明らかにすることができた。
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