今回のてくてくは
物流博物館へ♪てくてく
東京の品川にある
「物流博物館」に行ってきたよ!
今まで「てくてく探訪」のコーナーで、たくさんの物流会社さんをご紹介してきたけれど…。そもそも物流って何?物を運ぶこと?いつから今のような物流会社さんがいるの?昔はどうしてたの?とボクの頭の上に???マークがいっぱいに!!!
「物流とは・・・」、さっそくパソコンで調べてみたんだけれど・・・
????・・・
ダメだ!よくわからないよ。
今日はそんな疑問を解決するべく、東京の品川にある「物流博物館」に行ってきたよ!
江戸時代から昭和までの物流の歴史と現在について紹介している博物館だよ♪
陸上だけじゃなくて、海でも、空でも、物を運んでいるんだね。とってもたくさんのひとたちがかかわっていて、物を運ぶことで僕たちの生活は成り立っているんだ。食べる物も、日用品も、生産者さんのところから運んでこなくちゃ、お店から消えちゃうもんね。運んで貰えなかったら大変だー!!
ここの博物館では、天秤棒や、米俵を担ぐ体験もできるんだって。クイズやゲームをしながら物流のしくみを勉強できるんだよ。
1958年に大手町ビルにあった日本通運さんの本社内に創設された「通運史料室」がもとになってるんだって。1962年に日通本社の移転で外神田に移り、その後1987年に「物流史料館」、1998年には「物流」を広く社会にアピールする目的で「物流博物館」になったんだって。
荷物の運搬方法は、宿場ごとに人や馬を交替して、リレー形式で運ぶんだ。街道を使って目的地まで直接運んではいけなかったんだよ。宿場で人や馬が交替する場所を、問屋場(といやば)って言うんだって。
手紙やお金などを運ぶ仕事をした飛脚(ひきゃく)とよばれる人たちも、問屋場で馬を借りて荷物を運んだそうだよ。
明治時代には近い距離だと牛や馬で荷車を引くことが多かったけれど、昭和30年頃になると牛馬車は少なくなって、輸送のあり方も鉄道からしだいにトラック輸送中心の時代になってきたんだって。この辺から今の物流に繋がってきているのかな。
昭和のはじめ、昭和2年から昭和17年頃まで「宅扱」っていう今でいう宅配便みたいなシステムがあったのにはビックリ!!「電話一本で荷物を取りに来る」をうたい文句にはじまったんだって。「宅扱」という商品名で、集荷・配達料を含むわかりやすい運賃とスピード輸送を実現。今の宅配便によく似ているね。
戦後の復興とともに、鉄道、高速道路、ジェット機、コンテナ船、いろいろな輸送手段が発達して、物を運ぶこともどんどん進化してきたんだね。
『物流の6つの仕事』
物流は、①輸送(おくる)、②荷役(つみおろす)、③保管(あずかる、とりおく)、④包装(つつむ)、⑤流通加工(ととのえる)、⑥情報(しらせる)。この6つで成り立っているんだ。
- 輸送は、モノをある場所から、別の場所に運ぶ仕事。
- 荷役は、貨物をトラックや船などから積みおろしたり、倉庫に出し入れする仕事。
- 保管は、倉庫で保存・管理する仕事。
- 包装は、輸送や保管をしやすくする為に箱に入れたりクッションを入れたりする仕事。
- 流通加工は、品物の組立てやパッキング、キズの検査をして、数をととのえて値札をつけたりする仕事。
- 情報は、安全・確実に素早く運べるようにコンピューターなどのシステムを使って管理する仕事。
なるほどね♪
「物流」ってただモノを運ぶだけじゃないんだね。一年365日、一日24時間いつでも、どこにいても、必要なものを手に入れる事ができるように、包装したり、ちゃんとした商品の形にしたり、お客様が必要になるまで保管したり、流れが滞らないように全体管理したり、ぜーんぶひっくるめて「物流」なんだね。
国内の物流産業で働く人は約178万人もいるんだって。日本の働く人口のうち37人に1人は物流産業で働いている計算になるらしいよ!!!
それほど、ボクたちの生活に大きく関係している大切なお仕事なんだね。
ターミナルをジオラマで紹介 】
『試してみて♪』
宅配便のドライバーさんや、貨物機関車の運転士さんが着ている制服を、実際に着る体験ができるんだって。それぞれの制服には、お仕事しやすいような工夫がたくさんあるんだ。実際に着てみてどんな工夫がしてあるか探してみて!各社さんのご好意でお借りしているから、普段は展示室のケースにしまってあるので、着てみたい人は受付に声をかけてね。
実際に自分で荷物のサイズや重さを測って、料金がいくらかかるのか調べてみるコーナーもあったよ。他では絶対にあり得ない、宅配企業さんのコラボコーナーになってるよ。
昭和時代の物流を知りたいひとは「えらべる映像」のコーナーでたくさんある物流の映像の中から自分の興味ある映像を観てね。ボクは、「オリンピックを運ぶ」を観てきたよ。4年後の東京オリンピックでもたくさんのモノが運ばれるんだろうな。
奥のコーナーでは、物流のゲームや、物流のクイズを出してくれるコーナーもあったよ。物流博物館のマスコットで案内役の「カーゴ君」が物流クイズを出題してくれるんだ。
『楽しかったよ!』
物流博物館は、JR品川駅の高輪口から約7分。カトリック高輪教会のすぐお隣。大きくないけれど、とっても綺麗な博物館で、高輪の景観にとけ込んでいたよ。
入館料は、大人200円(高校生以上)、65歳以上100円、中学生以下無料。20名以上の団体だと半額、学校などの授業の一環だと無料(要申請)。
江戸、明治、大正、昭和、平成と、物流の変遷がひと目でわかる貴重な資料がいっぱいあって、ボクが思っていた以上に見応えがあったよ。1時間くらいで全てを見て回れると思っていたのに全然時間が足りなかったんだ。できたら半日くらいかけてゆっくり見学したかったなー。
ボクは絶対また行くつもりだよ!!みんなも是非、見学に行ってみて。楽しいよ!