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夏といえば、大自然の中でレジャーを思い切り楽しみたいという方も多いはず。そんな夏のレジャーとしておすすめなのが、車で直接乗り入れることができる「オートキャンプ場」です。テントのすぐ横に車を停められるオートキャンプ場であれば、荷物の出し入れがスムーズなだけでなく、車中泊もしやすくなります。しかし、自然の中で車を利用するからこそ、周囲への配慮や安全のためのルールを知っておくことが大切です。この記事では、オートキャンプ場を利用する際のマナーや注意点、快適に過ごすためのコツをご紹介します。
オートキャンプ場は、自然の中で多くの人がリラックスして過ごす共有の空間です。周囲のキャンパーと気持ちよく過ごすために、以下のマナーと注意点をしっかりと守りましょう。
◎エンジンのかけっぱなしは厳禁!
キャンプ場に到着して車を停めたら、速やかにエンジンを切りましょう。「エアコンを使いたいから」「スマートフォンを充電したいから」といって、長時間アイドリング状態にするのは厳禁です。エンジンの低周波音や振動は、静かな大自然の中では想像以上に遠くまで響き渡り、周囲でくつろぐ方の迷惑になります。また、排気ガスが悪臭の原因になるだけでなく、風向きによっては一酸化炭素中毒を引き起こす危険性もあります。もちろん、無駄な燃料を消費してしまうことにもなるため、環境への配慮としてもエンジンストップは基本中の基本です。
◎車内からのスマートキーでのロックに注意!
車中泊で意外と陥りやすいのが「盗難防止アラームの誤作動」です。最近の車には防犯機能が備わっており、車内からスマートキーで鍵を閉めた後、手動で解錠したりドアを開けたりすると大音量で防犯アラームやクラクションが鳴ります。深夜や早朝にアラームが鳴り響くと、キャンプ場全体に多大な迷惑をかけてしまいます。車内に人が残る場合は、スマートキーのボタンを使わず、ドアの内側にある鍵のツマミやロックボタンを使って手動で施錠するようにしましょう。
◎音や光の配慮を!
自然の中の夜は、街中とは比べ物にならないほど暗く、静かになります。そのため、音や光には特別な配慮が必要です。話し声やドアの開閉音、照明、車から漏れる明かりなど、普段は気にならないような音でも、キャンプ地での夜間や早朝にはとても響きます。ドアは最後まで手を添えて静かに閉める、荷物の出し入れは明るいうちに済ませるなど、周囲の静寂を守る工夫が大切です。
大自然の中で快適に過ごすには、事前の準備が大切です。特に天候や気温への対策はしっかりと行いましょう。
◎夏でも夜は冷えることもある!急な天候の変化にも注意
「夏だから涼しい格好で大丈夫」と油断するのは禁物です。海沿いや標高の高い山間部にあるキャンプ場では、日が落ちると急激に気温が下がり、肌寒さを感じることもあります。急な天候や気温の変化に対応できるよう、サッと羽織って体温調節ができる上着や、重ね着できる長袖の衣類を用意しておくと安心です。また、寝る際には寝袋を使っていても床から伝わってくる冷気で体が冷えてしまうケースも少なくありません。アウトドア用のマットがあると底冷えを防いで朝まで快適にぐっすり眠れるでしょう。
◎夏の車中泊は暑さに注意!
キャンプ場でのアイドリングはマナー違反となるため、車のエアコンで涼むことはできません。しかし、JAF(日本自動車連盟)のテストによると、炎天下でエンジンを切った車内はわずか30分で45℃まで上昇することがわかっています。日が落ちた後や早朝でも、直射日光が当たっていると車内の温度が高まり、熱中症の危険もあります。そのため、夏の車中泊では、エンジンを切った状態での暑さ対策が必須です。
【メッシュカーテン】
車のドアや窓枠に取り付ける防虫網です。蚊などの虫の侵入を防ぎながら、自然の風を車内に取り込めます。
【サンシェード】
窓ガラスを覆う断熱・遮熱シートです。直射日光を遮断して車内温度の急上昇を防ぐほか、夜間はプライバシー保護や明かりの漏れを防ぐことができます。
【ポータブル扇風機】
電池や充電で動く小型の扇風機です。メッシュカーテンで取り込んだ空気を循環させることで、体感温度がぐっと下がります。
【冷感マット】
触れるとひんやり感じる敷きパッドです。寝苦しい夏の夜でも体表の熱を逃がし、快適な睡眠をサポートしてくれます。
【カーサイドタープ】
車の屋根や横に連結して張る日よけの布です。車体に当たる直射日光を防ぎつつ、車の横に風通しの良い日陰のリラックス空間を作れます。
【ポータブル電源&ポータブルクーラー】
大容量の持ち運び用バッテリーと小型クーラーの組み合わせです。エンジンを切ったままでも涼しい風を送ることができ、スマートフォンの充電にも役立ちます。
また、車の中でカセットコンロなどの火気を使用するのは、一酸化炭素中毒や火事の危険があるため絶対にやめましょう。調理は必ず車外で行うか、ポータブル電源を使って電気ケトルなどを使用すると安全です。
◎事前準備で安心!
キャンプは、移動時間やテントの設営、食事の準備、後片付けなど、日常の生活以上に時間がかかる場面が多いものです。川遊びやハイキングなどのアクティビティを楽しむことを考えれば、ある程度は準備や時間のプランニングをしっかりしておくと安心です。また、自然の中では転んでケガをしたり、虫に刺されたり、暑さで急に体調を崩したりすることもあります。バンソウコウや消毒液、虫刺されの薬などが入った救急箱や、使い慣れた常備薬を持参して、万が一の事態に備えることも大切です。
日常生活ではあまり起きないような車のトラブルも、環境の違うキャンプ場では起こりやすくなります。車でキャンプに行く際は、以下のトラブルにも十分に注意しましょう。
夏場は一年の中でも特にバッテリートラブルが増える季節です。さらに、オートキャンプ場では、荷物の出し入れや換気のために、車のドアやトランクを長時間開けっぱなしにすることがあります。このとき、車内灯や荷室のランプが点灯したまま放置してしまうと、一晩でバッテリーが上がってしまう恐れがあります。バッテリー上がりを防ぐために、ドアを開けたままにする際は、車内灯のスイッチをオフにするよう心がけましょう。万が一に備えて、自力でエンジンを再始動できる「ジャンプスターター(モバイルバッテリー型)」や、他の車から電気を分けてもらう「ブースターケーブル」を用意しておくと安心です。
◎タイヤのパンク
オートキャンプ場の中や周辺の道路は、砂利道などの未舗装路になっていることも少なくありません。鋭い石を踏んでしまったり、前の利用者が地面に残してしまったテント用のペグが刺さったりして、タイヤがパンクしてしまうケースがあります。出発前に「タイヤの空気圧が適正か」「溝がすり減っていないか」などを確認しておくと良いでしょう。また、スペアタイヤやパンク修理キットを用意しておき、事前に取扱説明書で交換方法を予習しておくのも一つの手です。もし「傾斜があって自力での交換は危険」「やり方がわからない」という場合は無理をせず、JAFや任意保険のロードサービスに連絡してプロに対処してもらいましょう。
◎保険や緊急連絡先の確認を
大自然という日常生活とは異なる環境に行くため、どんな不測の事態が発生するかわかりません。山奥ではスマートフォンの電波がつながりにくい場所もあります。そのため、ご自身が加入している自動車保険の内容や緊急連絡先の電話番号を出発前にメモしておくと、いざというときもパニックにならずに対応しやすくなります。あわせて、キャンプ場近隣の設備の整った病院や、車のトラブルに対応してくれそうな整備工場の場所を調べておくと安心です。
車でキャンプに行くなら、まずは周囲の自然環境やキャンパーと気持ちよく共存するためのマナーと注意点をしっかり守りましょう。アイドリングストップや、防犯アラームの誤作動防止、夜間の音や光への配慮は、全員が快適に過ごすための最低限のルールといえます。
そして、キャンプを心から楽しむなら、昼間の暑さ対策グッズから夜間の冷え込み対策まで、天候の変化を見越した装備をしっかりと整えておくことが何よりも大切です。
自動車は頼もしいアウトドアの相棒ですが、バッテリー上がりやパンクといったトラブルも起こるかもしれません。あらゆるトラブルにも慌てず対応できるように、日頃のメンテナンスや万が一の備えも忘れずに行いましょう。
いかがでしたか。キャンプを楽しむためには事前の準備が大切。キャンプ道具の用意やプランニングに加えて、車のメンテナンスも行っておきましょう。